酒田市城輪柵跡
持統天皇三(六八九)冬に、陸奥国優嗜曇(ウキタム)の蝦夷、脂利古男麻呂と鉄折の二人が、鬢髪(ビンパツ)を剃って沙門になることを許された。この二人の入信の記述は、それ以外の蝦夷の反仏教精神の強さを証拠だてるものであろう。そのウキタム郡は、出羽国(山形県)置賜郡であるが、城養は今のどの地に当たるのであろうか。